2017年2月5日

formZ v8.5 メリット / デメリット


実は今回v6.6.2からv8.5.6へのバージョンアップです。
ただし、"乗り換え"ではなく、"両方使う"という選択です。
まだまだ自分にとって不十分な部分があって、完全乗り換えができません。
本来、自分は新し物好きなので常に最新アップデートを使いたいのですが、仕事に関わるのでそうも言ってられず...。

ご存知のようにformZはv6系からv7系へ変わるとき、大きくUIとツールが変わりました。
この変革が大きすぎてバージョンアップできずにいたのですが、ようやく使えるようになってきたので導入に踏み切りました。(※特に安定性の面で)

[OpenGL]
以前より安定したので非常によくなりました。
画面操作が非常に軽くなったし、Ambient Occlusionを使えるなど
画面が見やすくなっています。

[インタラクティブなモデル生成]
モデルを作図するとき、作図直後にサイズの調整をドラッグ&ドロップでできるよう になりました。
これもかなり便利な機能です。

[データ互換]
新しいバージョンのDWGを開けるようになりました。
v6.6.2は2007形式まででした。
FBXを書き出せるようになったり。
ACISの取り込み・書き出しもよくなっているような気がします。

[プッシュプルツール]
SketchUp風のプッシュプルができようになったのは便利ですね。

[サブディビジョンツール]
オーガニック形状を簡単に作れます。
ただし、作りこむのがなかなか面倒で...というか、ほとんど無理。
使うとすればほかのポリゴンモデラ―でローポリを作って
formZでサブディビジョン化してNurbsに変換というのがいいところかも
しれませんね。
Nurbsサーフェースにできれば3Dプリンティングに使いやすいと思います。

[ジェネレイティブツール]
アルゴリズムデザインでよく見かけるボロノイ分割とか簡単にできるように
なりました。
うまく使えば、Rhino+Grasshopperとかじゃないと難しかったモデリングが
formZ上でもできます。
将来formZ9が出れば、UIライブでスライダーを使ってリアルタイムに分割を
コントロールしたりできるようになると思います。



[Facetオプションの削除]
自分的にはこれが最大の問題で、
いくつかのツールで意図したエッジフローのFacetモデルを作るのが難しく
なっています。
スムーズモデルしか作れなくなっているものもあります。

ウチは最終的にmayaでレンダリングするので理想的には
"美しいポリゴンモデル"を作るのが望ましいのです。
エッジフローが整っていればmayaやmaxに互換する際のエラーも回避できるし、
その後のメッシュの修正やUV展開も容易になります。
スムースシェーディングもきれいになるし、レンダリング時のエラーも出にくく
なります。

[Select by criteriaのスクリプトタブが無くなった]
これも自分としては結構痛い...。
取り込んだCADデータがレイヤ分けされていないときなど大変重宝していたので。

[DWG]
DWGやDXFを取り込むとき、テキストがうまく変換出来ないです...。

[テキストのコピペ]
レイヤ名など単純なコピペがうまくいかないときがあります。

[下絵]
扱いが若干変わって戸惑います。
サイズや位置の調整に使っていた自作スクリプトが動かなくなっています。


細かいこと言うとほかにもいろいろあるのですが、それはおいおい。



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